前回、前々回と
ソープカービングするために石鹸をリバッチする
という記事を書いてきました。
今回はその続きになります。
始めましての方は、ぜひ
前々回分から読んでいただけると嬉しいです。
(*^^*)
よろしくお願いします♪
グリセリンの代わりに入れたものとは?
前回もう出しちゃってますが(笑)
糖分でのベタつきもあるし、
もしかしたら照り焼き的なツヤも出るかもしれない♪
(*´艸`*)
みりんを入れてみました
原液のままはNG?
実はその前に、
そのままのみりんを大さじ1杯入れてリバッチしたことがあります。
血迷ったとしか思えない量ですが、
水の半量をみりんにしたらどうかなと思ったのです。。。
(;・∀・)
そのままではアルコールの匂いがかなり強かったです。
ベタ付く、というより
いつまでたっても押すと柔らかくて、
全然乾いてくれない感じ。
しびれを切らして彫ってみると
中がべちゃっとしていて彫れませんでした。。。
アルコール分を飛ばすとシロップ状に
と、いうわけで
小さじ1杯分を小鉢に出して
500Wのレンジに1分かけてから使用しました。
レンジにかけると
アルコール臭が飛んで、(多少はしますが)
ほんのり甘い香りに変わります。
粘度も増して、トロッとしたシロップみたいになりました。
みりんあり・無しで比較
1つは、完全に乾いて粉状にした石鹸74gに対し
水大さじ2杯を入れてリバッチしたもの。
水は石鹸に対して約0.4倍くらいです。
もう1つは、全く同じ石鹸74gに対し
水大さじ2杯と、みりん小さじ1杯(500wのレンジに1分かける)
をいれてリバッチしたものとで比較してみました。
どちらも湯せんでのリバッチです。
水は食用色素を溶かしたものを多めに用意し、
同じ水をどちらにも使用しています。
左が水だけ、右がみりんを加えたものです。
どちらも同じ日に続けて作り、
同じ日数(丸3日間)乾燥させました。
写真では分かりづらいですが、
水だけのものは周りがかなり乾いています。
まずは水だけで作った方から彫ってみました。
デザイン的にはかなり適当になってしまいましたが。。。
(;・∀・)
中心付近はべた付くものの、
外周に近づくにつれ
かなり乾いていてポロポロする感じでした。
花芯は折れたのをむりやり誤魔化しています。
フリルも折れるのでほぼ全滅ですね。
で、いよいよみりん入り石鹸です。
びっくりするくらい、滑らかに彫れました。
石鹸がツルっとしてるというか、
刃が入れやすかったです。
今までリバッチした石鹸の中で、
一番彫り心地のよい質感でした♪
と、いうことは
みりん入れるのって正解なの???
比較の仕方を間違えたかも
みりんあり・無しという比較で
これでOK!と一瞬思ったのですが、
これの比較では不十分だと後になって気付きました。
水を同じだけ入れたものに対して、
みりんを入れるか入れないか
だけではなく、
みりんと、
みりんと同量の水を入れたものとで比較しないと、
みりんの効果なのかどうかがわからないんじゃない???
と気付きました。
と、いうわけで
水だけで作った石鹸の方を、
彫ったものと削りカスとを乾燥させて
合わせて再び粉状にしてリバッチしなおしました。
みりんの分を水に変えると違う?
最初に水だけで作った方の石鹸を
再リバッチしてみました。
水大さじ2杯に、さらに水を小さじ1杯分増やして
湯せんでリバッチしました。
写真では少し分かりづらいですが、
丸2日間の乾燥で、
やはり最初と同じくらいかなり乾いた感じがします。
周り部分が特にポソポソです。
この時点で、
やっぱりみりんは
水分をキープする作用が多少はあるのではないかな?
と感じました。
これを彫っても
最初と同じように折れるんだろうなぁ。。。
と、普通に彫るのもためらい
しっとり感を復活させられないか
試してみました。
乾燥させすぎたリバッチ石鹸をしっとりさせる方法
どうにか、
湿度を上げて待ってみることにしました。
まずは、石鹸をラップに2重に包みます。
濡らしてからしっかり絞ったキッチンペーパーで
ラップの上から包みます。
石鹸に直接巻くとベチャッとなる上
ペーパーが溶けてくっついてしまうので気を付けましょう。
湿度を上げるのが目的なので、
あまりびちゃびちゃに濡らさなくても大丈夫です。
それをさらにラップで包んでから、
ジッパー袋に入れて保管します。
そのまま丸1日以上おいておけば、
しっとりした石鹸に戻ってくれますよ。
なんということでしょう。。。
あんなにポソポソに乾いていた石鹸が、
しっとり滑らかになって
折れずに彫ることができました♪
(ちょっとは折れてます(;・∀・))
※リバッチしてから乾きすぎたという石鹸に対しては有効ですが、
既製品で固くなってしまった石鹸の場合
これだけでは効果は薄いと思います。
サランラップやクレラップなどではなく、
大容量で激安だったポリエチレンラップを使用しています。
↑でも水分が入るという事は、逆に
これで包んでても乾燥しちゃうってことなのでは???
って、ちょっと気になりました。
(;・∀・)
結局はどうなんでしょう?
↑なんだこの見出しは(笑)
と自分でも思いつつ。。。
左が水のみ、右がみりん入りです。
色味は結構違いますね。
みりんを入れるとどうしても黄色っぽさが加わるので、
赤味が薄く感じるというか、
淡いサーモンピンクのような色になりました。
これはこれでキレイですけどね。
結局の所、
水分量さえキープできれば
どうにか彫れることは彫れるようです。
彫れないほどべちゃべちゃでさえなければ、
多少ベタ付いていても
乾いている物よりはしっとりしている方がまだ彫れます。
それでもやはり、
「水だけで作った石鹸」よりも、
「みりんを入れて作った石鹸」
の方が
個人的には彫るとき滑らかに感じました。
ツヤ感があるというか、
切り取った後の表面が綺麗な感じです。
彫っていて、ボロっと折れそうになる怖さは
みりん入りの方が少なかったと思います。
リバッチに向かない石鹸
今までリバッチして失敗したものの中に、
おそらく水分量以外が原因かなと思うものもありました。
パウダー入りはNG?
抹茶パウダー入りという石鹸をリバッチした時は、
成功した石鹸と同じ割合で作ったのですが
うまくまとまりませんでした。
見た目はパサパサでもなく、
ベタベタもしてない仕上がりだったのですが、
手に持っているだけで
底の角がどんどん崩れてくるくらい脆かったです。
石鹸の粒子同士のくっつきが
とても弱いのかもしれません。
石鹸素地以外に入っているものが多いからかな?
と思いました。
※追記です↓
この時よりも水とみりんの量を増やして
再挑戦してみたところ、
なんとか彫れるくらいの石鹸を作る事が出来ました!
まとまりにくいものは
水分量が多めの方が作りやすいのかもしれません。
泡立ちが良すぎると失敗しがち
泡立ちが良すぎる石鹸の場合、
水を加えて練ったときに
空気を含みすぎてフワフワになるものがあります。
ちょっとトロトロ感が強くなるというか。。。
乾燥させても密着が弱い感じで、
パサパサ、もしくはモサモサ、という感じに
仕上がることが多いようです。
水分を多く入れすぎても泡立つ原因になりやすいので、
水分量にも注意が必要ですね。
まとめ
石鹸のリバッチには、
水分量のコントロールが大事!
というのが一番の感想です。
水を入れすぎると、中まで乾かないので
びちゃびちゃで彫れません。
乾燥時に縮んでひび割れることもあります。
乾きすぎてしまうと、
すぐに折れてしまうので彫れません。
中心まで乾くのを待って、
周りが乾きすぎたら
湿度を上げてしっとり感を回復させる
というのが、
今のところ一番良い方法かなと思っています。
・水分量は石鹸の約0.4倍。
みりんは石鹸1個分に対し小さじ1から1.5杯
・温度は高くなりすぎないように注意する
・練る時は泡立たないようにやさしく混ぜる
・型に詰める時は
すき間ができないようにしっかりと押し込む
という点が
私が今までやってみた中で
成功したポイントかなと感じています。
(※石鹸によっては、
水は石鹸の0.5倍~0.6倍
みりんは大さじ1杯くらいまで入れても大丈夫な場合もあります。)
もちろん
これが正解かどうかはわかりません。
一個人の見解に過ぎませんが、
少しでも参考になる部分があれば幸いです。
※石鹸をリバッチする際・
石鹸をカービングする際には
火傷や怪我などをしないよう
くれぐれもご注意ください。
※この記事は
あくまでカービング目的でのリバッチです。
みりんがお肌にどう影響するかはわかりませんので、
みりんを入れた場合は石鹸としてのご利用はお控えください。
長くなりましたが、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
(*^^*)
ではまた♪
(^_^)/