透視図法を使った立方体モチーフの描き方について
続けて書いてきました。
始めましての方は、
ぜひ透視図法の1回目から読んでいただけると嬉しいです。
(*^^*)
前回までで描いた立方体だと、
1辺が15㎝の立方体だとしても
縮尺を
1/10で描けば1.5㎝、
1/5で描いても3㎝の立方体にしか描くことが出来ません。
A3用紙でようやく3㎝の立方体しか描けないなんて、
大きな紙を使う割には小さすぎますよね。
(;・∀・)
あまり小さいと、
形が正しいのかどうかも実感しにくいと思います。
なので今回は、
小さく描いたモチーフを
形を保ったまま拡大する方法について
書いていきたいと思います。
小さく描き上がった透視図でも
5倍、10倍すれば
1辺が15㎝サイズの立方体にすることが出来ます。
実際のモチーフに近い大きさにすることで、
デッサンで形をとる際の正解例として
自分の描いたものと比べたりもできますよ♪
小さく描いた透視図を拡大する方法
記事内の画像はクリックすると拡大表示することが出来ます。
拡大表示できない場合は
ブラウザでの表示に切り替えて
改めてクリックしてみてください。
誤差を少しでも減らすために
今まで載せてきた図よりも細い線で描いてあります。
見えにくかったらスミマセン。
実際に描くときは、
・あいまいな線にしない
・角はここ!と言い切れるくらいはっきり描く
・誤差が出ないようになるべく細めの線で描く
という点に注意してみてください。
2点透視で書いてあるので、
縦の辺はすべて基線(GL、立方体下の線)に対して垂直になっています。
まず、
①両脇の縦の辺を延長し、
立方体で一番手前の角までの
水平方向の長さを測ります。(a、c)
②奥側の角を通る位置にも垂線を引き、
同じく手前角までの水平方向の長さを測ります。
(b)
③一番手前にくる縦の辺を描きます。
元となる立方体の同位置にある辺(d)を
お好みの倍率で掛けた長さにします。
④a、b、cにそれぞれ同じ倍数を掛け、
その位置に垂線を引きます。
⑤元となる立方体の1、2の角度を測り、
同じ角度で下部の辺を④の垂線とぶつかる位置まで引きます。
⑥手前にある縦辺の上端位置で、水平方向の線を引きます。
元となる立方体で3、4の角度を測り、
同じ角度になるように辺を描き込みます。
④の垂線にぶつかるまで引くと、
立方体の左右の面が出来ます。
⑦元となる立方体で5、6の角度を測り
同じ角度になるよう上側の辺を描き込みます。
これで、
辺の比率、角度は保ったまま
大きさだけを変えることが出来ました。
ヾ(*´∀`*)ノ
すぐ上の図では、
小さい方から大きい方へは
5倍拡大した状態になっています。
A3サイズを使用して3㎝に描いた立方体ならば
15㎝の大きさになります。
実際のモチーフの見た目と
かなり近い感じに仕上がるのではないかなと思います。
ただし、
角度や長さを測る時は慎重に
可能な限り誤差が出ないよう、
最初に書いた注意点を踏まえて作図してみてください。
測った数値が1㎜、1°違っただけでも、
拡大すると大きなズレとなってしまいます。
そして
描いた拡大図は
「あくまでも参考程度」だと思っておきましょう。
手描きではどうしても、
「これが正解!」と言い切れるほどの正確さは無いと思います。
(;・∀・)
それでも、
やみくもに数を多く描き続けるよりも
立方体の感覚がつかみやすくなるかもしれませんよね。
(*^^*)
設定を変えて
いろんな距離、角度で透視図を描いてみて
どんな形に仕上がるのか
たくさん試してみるのもいいと思います。
少しでもお役に立てる部分があれば幸いです。
ではまた♪
(^^)/