円のパースと楕円の関係

透視図法

これまで、
近距離に置いたモチーフのパースについて
何回かに分けて書いてきました。

前回までは立方体モチーフを2点透視で描いていましたが、
今回は円柱モチーフ・円のパース
についてです。

立てた円柱は1点透視

立方体モチーフでは
2点透視で描いてきましたが、
今回は
水平面に立てて置いた円柱を描くので
1点透視になります。

なぜ1点透視なのでしょう?

その2で書いた「消失点の決め方」から考えると、
モチーフが見る人の正面を向いている場合
(モチーフを置く向きに角度が付いていない場合)は
立点(SP)から画面(PP)までの角度が付かないということなので、
消失点は1つしか出来ません。

たまに、床面やテーブル面を2点透視で描くと
それに引っ張られて楕円の向きを傾けてしまう失敗も起こりがちです。
しかし、
水平な面に立てて置いた円柱の
上面・底面の楕円が
斜めに見えることはないはずです。


楕円の長軸は水平方向

円柱の上面・底面にある楕円の長軸は
円柱の中心軸に対して垂直に交わります。
真っすぐに立てて置いてある円柱の場合なら、
楕円の長軸は必ず水平方向です。

床やテーブル面を2点透視で描いたとしても、
そのグリッド線につられて楕円まで斜めにしてしまうと
歪んだ円柱になってしまいます。

おそらく
歪んだ楕円を描いてしまう原因は、
上画像では左側のイメージで描いてしまう事が
原因の1つであると思います。

同じ位置に立てたまま
円柱の向きを30°回転させたとしても、
円柱が違う形に見えることはありません。

水平面に立てて置いてある以上、
楕円の長軸の向きは変わらないのです。



足線法で描く円柱モチーフ

以下の画像は
クリックすると拡大表示できます。
拡大されない場合は
ブラウザでの表示に切り替えてから再びクリックしてみてください。


では実際に
足線法を使って円柱を描いてみましょう。
今回は大きめに円柱を描きたかったので
モチーフまでの距離が60㎝という
かなり近めの設定にしてしまいました。

図中での立点が遠くなりすぎない為なので、
実際にはもっと離れた位置で描くと思いますが
そこはご容赦ください。
(;・∀・)

※縮尺はモニターの表示によって異なりますので実寸ではありません。



パースラインが分かりやすくなるように、
「透明な四角柱の中に円柱がある」
というイメージで描いてみます。
視線の真正面に円柱を置いてある設定です。
平面図では
正方形の中に円が収まっている状態です。

①まず画面(PP)となる直線を引き、
PPに接するように正方形と円を描きます。
アイレベルの高さを決め、
基線とアイレベルの直線を引きます。
視線中央とアイレベルが交差する位置が消失点になります。

②立方体の時と同様、
画面(PP)に接している部分は
基線上でそのままの大きさに描き込みます。
平面図から垂線を下ろし、
円柱の高さと幅に合わせて両脇の縦線を引きます。

③平面図正方形の奥の角から
立点(SP)に向かって線を繋ぎます。
(足線・図では黄緑線)
実際には画面(PP)との交点が出せれば良いので、
全部までは引かなくても大丈夫です。

④ ③で出した交点から
下に向かって垂線を引きます。

⑤基線(GL)上の幅10㎝の位置と
消失点を繋ぎます。
④と⑤の交点が
底面正方形の角になります。

⑥角を線で繋ぐと
底面の正方形が描けます。

次はこの正方形の中に楕円を描いていきます。

楕円の長軸は正方形枠の中心とは異なる

⑦円柱の最大幅の位置
(立点から見える円柱の端)と、
立点(SP)とを繋ぎます。
同じく、画面(PP)との交点が出せれば良いので
線を全部引かなくても大丈夫です。

⑧ ⑦で出た交点から垂線をおろし、
底面正方形の両脇の辺との交点が
楕円を描く時の長軸位置になります。

底面正方形の中心位置と、
楕円を描く時の中心位置が異なる事が分かりますね。
(*^^*)

⑨さらに、高さ20㎝の位置に
上面となる正方形を描きます。
⑧と同じ垂線と正方形両脇の辺との交点を
楕円の中心位置として
円柱の上面となる楕円を描き込みます。

高さがアイレベルに近づくにつれ
楕円の幅は細くなります。
正方形中心と楕円中心のズレも
アイレベルに近い高さでは小さくなります。

違う高さでも同じように正方形と楕円を描いてみました。
高さによって
楕円の幅が変化しているのが分かるかと思います。

。。。ここでうっかり。
(;・∀・)
「円柱」と言いつつ
肝心の円柱の縦辺を描き込むのを忘れていました。
楕円長軸の端を縦に繋いだ状態が
円柱の完成形です。
(;・∀・)
線がいっぱいでごちゃごちゃしそうなので、
ここはこれで勘弁してください。
。。。(泣)


いつものことながら詰めが甘いですね~
ヾ(*´∀`*)ノ

円柱側面の回り込みも一目瞭然


平面図で円周を等分した位置から
立点(図では省略)に向かって足線を引き、
画面(PP )との各交点から垂線を下ろすと
円柱の側面を等分する位置が分かります。

端の回り込む部分が狭くなっているのが分かりますね。
(*^^*)

今回は立てて置いた円柱に限っていますが、
実際のデッサンでは
倒した円柱を斜めから見るという設定も多いかと思います。

その際は
円柱の中心軸を見つけて楕円の長軸の向きを決めましょう。

「中心位置がズレる」
というのは
「円にパースを付けて描く時の楕円の中心
の事を指すので、
実際は
四角柱の中心軸円柱の中心軸自体は一致します。


なんのこっちゃ分からん、
って方もいるでしょうか???
(;・∀・)

説明的過ぎて文章が分かりづらかったらスミマセン。

なんせまぁ、
とりあえず描いてみたらそのうち何となく分かってきます!
…たぶん!

急にアバウト。。。(*´艸`*)



と、いうわけで。
円柱・円のパースについてのお話でした。


少しでもお役に立てる部分があれば幸いです。

ではまた♪
(^^)/

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