自分で描いた絵を客観的に見る方法

鉛筆デッサン

私自身は、最近絵を描き始めたばかりの初心者です。
絵画教室などにも行ったことはなく、
本を読んだりネット検索などしながら練習しています。

同じように、
「独学で上手になりたい」と思っている方はとても多いのではないでしょうか。

ただ描き続けるだけなら、
一人でもいくらでも描けます。
しかし、
「もっと絵が上手く描けるようになりたい!」と望むなら、
今の自分がどのくらいのレベルなのか、
どこをどう直せばもっと良くなるのか、を
しっかりと知る必要がありますよね。

そこで、
自分の絵を客観的に見て
自分で添削できるようになる方法について書いていきたいと思います。

独学だと難しい部分

指導・添削をしてくれる先生がいない場合、
自分ひとりでは、
描いた絵が果たしてこれでいいのか?
どこをどうすればもっとよくなるのか?
など、分からなくなってしまうことが多いです。

かといって、
まだまだ初心者なので人に見せるのもちょっと怖いような。。。
けなされても嫌だし、変にお世辞を言われるだけなのも意味がないし。。。

そんな風に、
習いに行くことが苦手な人や、あまり自信が持てずにいる人ほど
困ってしまう部分が多いのではないでしょうか。

誰にも見せずにこっそりと、
習いに行かなくても上手になれる方法があれば最高ですね♪

出来る限り自分の描いた絵を客観的に見て、
反省点・改善点を見つける目を養いましょう!

よく言われている方法

そこで、よく言われている方法では
・離れて見る
・時間を置いてから見直す
というのがありますね。

絵から離れて見ると、部分部分に集中して描いている時には気付かなかった所が見えてきます。

時間を置いてから見る、というのもおすすめです。
「ちょっと休憩をはさむ」「翌日になってから見直す」などしてみると、
目が冷静になるというか
やはり描いていた時には気付けなかった部分が見えてきます。

「時間を置く」という点では、
練習に描いたものは全部捨てずに保存しておくのがいいです。

「これで良し!」と思って描き終えたはずのものでも、
数か月経ってから見直すと
「ここをもっと直したい!」「ここがちょっと違うな~」という部分が必ず出てきます。

それはその間に自分が少しは成長しているという証でもあり、
反省点を多く見つけられるようになる事が、自信にも繋がっていきます。

この2点については、
「言われなくても分かってるよ~」
という方も多いことでしょう。
そこで、
初心者なりに私が気を付けている点、
私なりの練習方法などをご紹介しますね♪

私がよくやっている方法

鏡に映してみる

まず簡単なのは
描いた後、大きめの鏡に映してみるという方法です。
私は描いたら必ず、姿見に映して確認するようにしています。

裏から透かして見るという方も多いと思いますが、
鏡に映してみると、「離れて見る」という効果も加わって
かなり客観的に見ることができます。

人物や石膏像を描く場合は特に、
反転させると歪みに気付きやすいんです。
裏から透かせるよりもはっきり見えるし、
とてもお手軽な方法なのでかなりおすすめですよ♪

写真に撮ってみる

描いた作品を撮影して「写真」として見てみると、
絵そのものを見ている時より
かなり客観視できます。

まぁ、これもよく耳にする方法ではありますね。

そこで、ただ写真を見るだけではなく、
撮った写真をどう活用したら
自分の成長につなげていけるのか、という部分についても書いていきたいと思います。

「まちがいさがし」の感覚

モチーフとどこが違っているのか

写真・スマホカメラなどを活用する場合、
まずは描き始める前にモチーフの写真を撮影しておきましょう。
モチーフを動かしてしまった時にも復元できるので、
状態の記録としても写真は残しておくのがいいですよ。

描くときはその写真を見て描くのではなく、
出来る限り現物のモチーフを見て描くのがいいです。
「立体の形、奥行き感をとらえる」という点ではその方が訓練になるので。

もしモチーフが用意できない場合などは、
写真を見て描くのでも全然かまわないです。
あくまでも、練習の一環としてなら、ですが。

↑冒頭に乗せたデッサンのモチーフはこちらです。


鉛筆デッサンの場合は
画像編集をしてモノクロに変換しておくとより分かりやすくなります。
絵の具を使う作品であれば、カラーのままでOK♪

モノクロ写真は、
描いている途中に明暗がわからなくなった時など、
ちょこっと見て確認するのにも役立ってくれます。
できれば「描き終わる見ない!」と決めて描いたほうが、
勉強にはなるのですが。。。

私も、途中で写真を確認したくなるのをグッとこらえて、
描き終えました。
こちら↓

どうしても実際の目線とはちょっとズレがあるので、
あまり正確ではないのはご容赦ください。
(^^;
もともと、ほぼ測らずに描いちゃうタイプなので
自然物は特にきっちりとした形までは追及していないです。

で、描き終えた絵を撮影し、
スマホであればスワイプして連続でみられる状態にするのがいいです。
間に別の写真が入ってしまった場合は、
それ用のフォルダーを作って
2枚だけを並べて見比べられるようにしてみてください。

私自身、これを描き終えた時点では
「なかなかいいんじゃない~?」
(*´▽`*)くらいに思っていて、
そこそこ描けているつもりになっていました。
自画自賛は心の栄養でもありますからね♪

ところが、

実際に、写真と自分の絵とを比べてみたら、
かなり違うって事に気付いてしまったんです。。。
(^^;

何度もスワイプしながら、
サッ!サッ!と2枚を行きつ戻りつしてみると、
「ここは明らかに違うな」という部分が見えてきます。

私が一番気になったのは、
「明るい場所と暗い場所が正確じゃない」という事でした。
いかに、自分が思い込みで描いてしまっているか
思い知ったという感じです。

若干の視線のズレで、ハイライトの位置が違う事もありますが、
それ以前の問題で、
「一番暗いところはどこか」
を把握していなかった自分に気付きました。

自分の思い込みにどれだけ気付けるか

いかんせん初心者ですから、
影をつければ立体的に見えるかな~っていう感覚です。

私が書いた方のデッサンを見てみると、
かぼちゃの下側3分の1ほどが同じように暗くなっています。

「下の方が暗いに違いない」
という思い込みで描き進めていたのが明らかですね。
実際にはかぼちゃの真ん中付近に一番暗い部分があり、
下側はテーブルからの反射で少し明るくなっているのです。

私の絵は、一番暗いはずのところが明るく、
反射光というものを完全に無視したものになっていたのです。。。

不思議な事に、
描いている間は「これでいい」と思って描き進めているのです。
描き終えた時もまだ「これでいい」と思っているのです。

そしてそこからの、
「まちがいさがしの答え合わせ」で衝撃をくらうのです。
(・∀・)!

でもそのくらった衝撃がでかいほど勉強になるな~!
と私は思っていて。
だからこそ、最後の最後まで写真は見ないほうが面白いのです。
(*´艸`*)

人から褒められる事よりも、
失敗に気付いてそれを正面から受け止めていく事の方が、
成長につながるエネルギーが莫大です♪

何度も何度も繰り返すうちに、
・自分が間違えやすいところ
・ものの見方のクセ
・自分が出来ていない部分
・しっかり描けている部分
などが見えてくると思います。

みなさんもぜひ、モチーフを見て絵を描く場合には
「まちがいさがしと答え合わせ」
やってみてくださいね♪

ではまた♪
(^^)/

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