立方体デッサンの答え合わせは出来る?

透視図法
前回、
小さく描いた透視図を拡大して
実際の大きさに近い形にする
という話を書きました。

2点透視で両側の消失点までを用紙内に描いたら
モチーフ自体はとても小さくなってしまうので、
小さく描いたのを拡大すれば
実際の大きさくらいに描けますよ~、
という内容でした。

小さく描いた透視図を拡大する方法♪
前回まで透視図法を使った立方体モチーフの描き方について続けて書いてきました。始めましての方は、ぜひ透視図法の1回目から読んでいただけると嬉しいです。(*^^*)前回までで描いた立方体だと、1辺が15㎝の立方体だとしても縮尺...

では逆に、
大きいサイズに描いた立方体のデッサンを縮小すれば
消失点が正しい位置にあるかを確認できるのでは???
なんて思ったわけです。

ですが、
いくら距離や高さ、角度の設定を決めてから描いたとしても、
決めたその位置から
1㎝たりとも頭を動かすことなく描きあげられる人など存在しないと思います。
(;・∀・)
なので、
前回の拡大した透視図とピッタリ重なる仕上がりになることも不可能なわけで、
きっちりとした答え合わせが出来るわけではありません。



手描きだと限界はあるので、
少しでも
自分のデッサンで直すべきポイントを見つける目安にでもなればいいかな~
と思います。

まずは線と角を確実に決めよう

前回の注意点と同様、
少しのズレが大きなズレへと繋がります。

立方体を描く際は
・あいまいな線にしない
・角はここ!と言い切れるくらいはっきり描く
・誤差が出ないようになるべく細めの線で描く


という点に気を付けて描いてみましょう。


既に書いてあるデッサンの形を確認したい、
という場合は、
別の紙に細い線で
辺だけをトレースしてみるのもいいかもしれません。

縦方向の辺の長さをチェック!

まずは確認したい立方体で、
縦方向3本の辺の長さを測ります。

一番手前にある辺の長さよりも、
奥にある辺が長い、または長さが同じ場合は、
その時点でパースは正確ではないという事になります。

近くのものよりも
遠くにあるものの方が小さく、短く見える
というのが透視図法では鉄則ですね。

そこはOK!
であれば、
大きく描いてある立方体を
3㎝前後くらいまで小さく縮小してみましょう。

縮小する方法は、
前回載せた「拡大する方法」とほぼ同じです。
ただ、掛ける数が5倍ではなく
1/5倍(5で割る)などになるだけです。

縮小できたら、確認作業をしてみましょう。


アイレベル・消失点の確認

①左右に向かう辺を全て延長させます。
交差するまで延長させたら
そこが消失点のはずなので、
交点が同じアイレベル上にあるか確認しましょう。

これもどうしてもズレはあるので、
きっちり合わなくても気にしなくて大丈夫です。
あまりにも素っ頓狂な方向にさえ向いていなければいいかな、
くらいに思っておきましょう。
根元で1°や0.5°ずれただけでも、
長く伸ばした先では位置がだいぶ違ってきてしまいます。

あくまでも
目安としてざっくり確認する程度、
だと思えばいいかな、という感じです。

奥行きの確認


②一番手前にある縦の辺を測り、
その上下端から水平方向に
同じ長さの線を引きます。



③ ②で引いた線の端から、
立方体の角(右側なら、右の縦辺の上下端)を通る線を引きます。
線を長く引くと、どこかで交差するはずです。

④ ②で引いた方とは反対側に向かって、
手前の縦の辺と同じ長さ分の線を水平方向に引きます。


⑤その線の端から、
立方体の角(左側なら、左の縦辺の上下端)を通るように線を引きます。

⑥ ③の交点と④の交点が、同一線上にあるか確認します。
アイレベル上で交差するはずなので、
①で出た消失点とも同じ線上にあるのが理想です。

。。。とはいえ、
見た目だけを頼りに描いてみた立方体の形が、
この通りに描き上がっていることはほぼ無いと思います。
(;・∀・)

理屈ではこうなる、、、
かもしれませんが、
形の確認方法としてはあまり現実的とは言えませんね。
(;・∀・)

透視図法の2回目で書いた消失点の決め方だと、
モチーフまでの距離70㎝、
モチーフの角度60°/30°の場合
実寸で描くと
2つの消失点を描くのに約162㎝は必要です。
私の両手を広げたよりもさらに長いです。

実際のデッサンだと
20°くらいの浅い角度で描く場合も多いと思うので、
消失点はさらに遠くなってしまいます。

縮小した図を使った確認方法、
良かったら試してみてくださいね。
(*^^*)


何度も言いますが、
あくまでも目安として
形を考えるうえでの参考にはなるかなと思います。

まぁ、そこまでして確認しなくていいよ、って方も多いでしょうが。。。
(;・∀・)

なんとなく、
できるのかなぁ~?って思って
やってみたかっただけです。
(;・∀・)




透視図法が楽しすぎて、
書きたいことはまだまだたくさんあるのですが。。。
とりあえず、
この辺で一区切りとさせていただきます。

平面図を使わずに描く方法とか、
2点透視でも近い方の消失点しか使わずに描く方法とか、
正方形と円のパースとか、、、
今頭の中に詰まってる事が色々あります。
(*´艸`*)

いつかお目にかかる日がくるかも。
(*´艸`*)



少しでも参考になる部分があれば幸いです。

ではまた♪
(^^)/



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